イングリッシュコッカースパニエルとは、
山シギ猟で、ハンターが打ち落とした山シギをレトリーブするために作られた、
イギリス原産の小型鳥猟犬です。
”山シギを追う”という意味の”コッカー”からこの名前がつけられました。
アメリカンコッカースパニエルの原種としても知られています。
とてもよく似たこの2種のコッカーですが、
E.コッカーのほうがややサイズが大きく、
マズル(口吻)が長いという違いを持っています。
イギリスでコッカースパニエルといえば、このE.コッカーのことを指します。
しかし、E.コッカーがA.コッカーの原種という存在であったために、
アメリカにおいての普及はかなり遅れていました。
E.コッカーがアメリカに渡った事で、
アメリカの環境と、アメリカ人好みに変化を遂げたA.コッカーが主流となり、
また被毛のカラーバリエーションも豊富となって注目を集めたことで、
A.コッカーが一躍人気犬種に躍り出た事が原因と思われます。
このことから、長い間E.コッカーは独立犬種として
認められることはなかったといいます。
しかし、その後これが問題視されるようになり、
1946年には独立犬種として認められるようになりました。
E.コッカーは、A.コッカーと同じように、狩猟犬でありながら、
豊富で美しい被毛とそのスタイル、
また、温和な気質である事から、家庭犬としても、世界中で愛されています。
チワワ
ダックスフンド
ポメラニアン
ヨークシャーテリア
柴犬
イングリッシュコッカースパニエルは、
大変陽気で明るく、好奇心旺盛で活動的な犬種です。
飼い主にも従順で、忠誠心が強く、献身的に尽くしてくれます。
社交的で誰にでもフレンドリー、また穏やかな性格なので、
小さな子どもや他の動物とも仲良くする事ができます。
愛嬌たっぷりで、周りとのスキンシップを好みますから、
その場にいるだけで素晴らしいムードメーカーになります。
また、猟犬としての資質から、利口で物覚えもよく、訓練性に優れています。
アジリティなどのドッグスポーツにも向く犬種といえるでしょう。
甘えん坊な一面も持っていますが、感受性が強く
、飼い主の状況を日頃からよく観察しているため、
甘えたい時でも我慢するといった忍耐強さも持っています。
遊ぶ事が大好きで、体は小さいですが大変エネルギッシュな性格のため、
運動量は豊富に必要とします。
イングリッシュコッカースパニエルのこの体力についていけない、
体力を満たしてあげれない人には、飼うのが厳しい犬種といえます。
また、辛抱強いですが、寂しがり屋ですので、
あまりかまってあげられない家庭の場合は、
ストレスがかかってしまうので、おすすめできません。
また、利口な反面、甘やかしてしまうと、
飼い主ではなく自分がリーダーと思い込んでしまうところがあるので、
ある程度のしつけは必要です。
パピヨン
ミニチュアシュナウザー
マルチーズ
シーズー
パグ
○被毛
オーバーコートとアンダーコートのダブルコートです。
シルキーな被毛で、少々ウエーブがかかっています。
ところどころにある飾り毛は、体を守る役割を担っているといわれています。
○毛色
E.コッカーは、豊富な毛色があるのが特徴的です。
パーティカラー:2色〜ブラック&ホワイトなど
3色〜ブラック&ホワイトタンなど
ローン〜オレンジローン、ブルーローン、
レバーローン、ブルーローンタンなど
ソリッドカラー:ブラック、ブラックタン、レッドなど、単色の毛色です。
胸以外のホワイトは認められないとされています。
○サイズ
体高:オス39〜41cm
メス38〜39cm
体重:オスメス共に約12.5kg〜14.5kg
○尾の位置
A.コッカーとの主要な違いである尾は、
イングリッシュコッカーにとって大変重要なポイントとなります。
尾の付け根は背よりやや低く、丸みのある尻部で、
尾は背の高さかそれより低く保持することが望ましいとされています。
○断尾
A.コッカー同様、E.コッカーにも断尾*の習慣があります。
隠れるほど短くなく、作業中の動きを妨げるほど長くてもいけないとされています。
*断尾については、動物愛護の観点から、疑問視する声も多く聞かれます。
実際に国によっては、断尾を禁止しているところもあります。
フレンチブルドッグ
コーギー
ジャックラッセルテリア
ボストンテリア
ビーグル
犬種の中でも最大のグループといわれているスパニエル種は、
最も特殊な流れを持つグループといわれています。
14世紀以降、サイズや狩猟のタイプによって、
ランド・スパニエル、ウォーター・スパニエル、
トイ・スパニエルに分類されていきました。
イングリッシュコッカースパニエルは、
この中で陸地の狩猟に使われていたランド・スパニエルの
最も小型の犬種が祖先犬だといわれています。
17世紀頃まで、E.コッカーは、同じランド・スパニエルの犬種である
イングリッシュ・スプリンガースパニエルとの区別がなされてませんでした。
後に、ハンターが獲物の大きさによって、
異なるサイズの猟犬を使い分ける必要性を認識したことで、
現在のサイズによる区分が確立、
1892年に、イギリスはこの2つの犬種を
それぞれ独立した犬種として公認しました。
約11kg以下の小型サイズをコッカースパニエルと定めたのです。
E.コッカーは、イギリスで大変な人気を博していました。
そのE.コッカーがアメリカに渡り、アメリカ好みに変化を遂げて行きましたが、
その変貌はイギリスにとっては好ましくないものだったといいます。
アメリカ人好みに変貌したアメリカンコッカースパニエルですが、
1936年までは、E.コッカーもA.コッカーも同一犬種とされていました。
しかし、A.コッカーの異系繁殖を防ぐためにも、
2つの犬種を区別すべきという活動が盛んになり、
1946年、アメリカケネルクラブによって
E.コッカーを独立種として認められました。
A.コッカーは、E.コッカーにも劣らない人気を集め、
現在でもアメリカでの登録数はトップクラスをキープするほどですが、
その人気はアメリカ国内のみのものだといいます。
そのほかの国々では、コッカースパニエルといえば
E.コッカーだという認識が強いことが物語るように、
世界中ではE.コッカーの方が人気が上回っているようです。
ボーダーコリー
トイプードル
キャバリア
ラブラドールレトリーバー
ゴールデンレトリーバー